■ 聖痕大戦外伝
シリアスな本編と違った作風もお楽しみいただけます。
いや、むしろこっちが本性なのか(謎)
(一部は本編以上にシリアスです)
- 外伝7「彼女らは来た」 D−Day再び
- 外伝6「剣を継ぐ者」 聖剣と守護者の出会い
- 外伝5「救済の定義」 聖救世騎士団の戦い
- 外伝4「虎と猫と」 野望に身を焦がす美しき神聖騎士
- 外伝3「それぞれのD−Day」 (編集中)
- 外伝2「決戦の日」 ギャグ。激烈。
- 外伝1「ただ、名誉のためでなく」 シリアス。連作長編。
外伝7「彼女らは来た」
雰囲気:ギャグ
聖痕大戦世界を飾る美男美女たち(一部例外あり)。
ヴァレンシュタイン・デーを迎える彼らの情熱と偏愛を描く、一大スペクタクルロマン……再び!!
[0]序章
[1]積荷
[2]宣伝効果
外伝6「剣を継ぐ者」
雰囲気:甘々
2002年ヴァレンタイン記念短編。
少女の姿をもつ聖剣ティア・グレイスと守護者エアハルト。
その邂逅から聖痕大戦本編にいたるまで挿話的短編。
闇の鎖。呪縛。運命。二人の別れの時は近い。
[1]出会い
[2]防人
[3]マスター
[4]演劇
[5]2.14/1059
あとがき
:
外伝5「救済の定義」
雰囲気:シリアス
栄光と死の象徴、聖救世軍。
救世母への忠誠と名誉ある誓いを胸に戦う騎士たち。
だがその剣をもってして対抗できぬ敵を前にしたとき、彼らは惑い、救いを求める。
衆民の盾たるべき聖救世騎士団は、その義務を果たすのか。それとも──。
[1]包囲網
[2]状況
[3]仮称罹因体〈フラム〉
外伝4「虎と猫と」
雰囲気:シリアス
天上の美と凍土の魂をもつ神聖騎士アーネフェルト・フォン・ティーガァハイム。
彼が求めるもの。それは覇道か、栄達か、破壊か。あるいは……?
[1]凱旋 : 美貌の将軍アーネフェルト
[2]宴
[3]貴族
[4]着任
外伝3「それぞれのD−Day」
雰囲気:ギャグ
ヴァレンシュタイン・デー。
刻まれし者たちの日常、そして愛と涙を描く、ハンカチが3枚くらい必要なラヴストーリー(嘘)
(編集中)
外伝2「決戦の日」
雰囲気:ギャグ
聖痕大戦世界最恐の存在、信仰審問官。
ヴァレンシュタイン・デーを迎える彼らの愛と戦いを描く、一大スペクタクルロマン(棒読み)
[0]序章
[1]起・承
[2]転
[3]結
外伝1「ただ、名誉のためでなく」
雰囲気:シリアス
「我が名誉は、救世母への忠誠なり」
信仰審問官フェルクト・ヴェルン。
“黒い悪魔”と恐れられる男の若き日の戦い。そして別離。
- ■ 00.ただ、名誉のためでなく
- 序章
- ■ 01.任命
- 呼吸を、鎮めること。
それは『狼の巣』の戦闘教練課程において、教練官たちが罵声と共に修練者たちに叩き込む第一の鉄則だった。 - ■ 02.邂逅
- 「ほら、またそんな仏頂面になっちゃうんだから」情の深い姉が弟に対するような声で、アイネスは注意した。
「君には関係ない。必要なとき、役割を演じられればいいではないか」
わかってる、と言いたげにアイネスは微笑んだ。「そうね、それがキミだもんね」 - ■ 03.予兆
- 「レルアントの第八二一聖救世連隊に行動準備命令を達することを要請する」
マリアは紫煙を吹き出しつつ、大聖堂に詰めている聖救世軍連絡将校に告げた。 - ■ 04.決意
- 「我らが鎧に記されし聖印は誓約の証。我らは救世母の望む時に、望む場所で、その身を横たえよう」 彼女は、聖救世軍人に任命された時に宣誓する言葉を呟いた。
「そう」 エンノイアは魅入られるような微笑みを浮かべて頷いた。 - ■ 05.幕間
- 「もし、あたしが命を落とすことになったら……あなたの腕の中で死なせて」
- ■ 06.蝿の女王
- そこは地獄のごとき情景だった。
少なくとも街の内部には、一〇〇〇〇以上の死体があの日のまま路傍に晒され続けている。腐敗が進行し、そこには蛆と蝿が異様なほどたかっている。 - ■ 07.墓参
- そこには黒い影が立ち尽くしていた。死神を想起させる漆黒の法衣。厳しく引き締められた横顔。墓碑を見詰める瞳は、ある種の猛禽類を思わせる。
- ■ 08.襲来
- 混乱と狂気は感染する。
――そして悲劇が始まった。 - ■ 09.狂気
- 逃げろ。逃げろ。逃げるのだ。
どこへ? 少なくともここにいては駄目だ!
一斉に男たちは駆け出した。沸き上がる悲鳴と怒号。義勇兵の規制の声は彼らに届かなかった。 - ■ 10.バックハンド・ブロウ
- エンノイアは軽く頭を振った。どうせ死はすぐにやってくる。疑問は、来たるべき救世母との謁見まで取っておくことにしよう。
さあ、救世母の勇敢な信徒たる諸君、ともに地獄へ参ろうではないか。 - ■ 11.夢想
- 世界が壊れかけている、とユミアルは思った。こんな悲観的な考えなんて、あのひとの傍らにいれば一欠片でも思うことなんてないのに。