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ＳＷ「二つの指輪」
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191 名前：エリー 2006/03/23 22:00 ID:x/UQ7mTX
>>190前段
「そうね。オジサマが一肌脱いでくれれば、そのほうが話は早そうだもの」　

>>190中段（宛先違い？）
「見透かしてくれるわね。……希少なのよ、ああいう男は」

「殺された貴族レハルト、カーディス教徒だったってことだけど……この時点で既にまともじゃあないわね。
　旧ファン王朝の財宝だった『二つの指輪』、正確にはその片割れを所有。
　ちなみにドネルという家名、ファン王国の財産管理人と同じものらしいの。
　偶然の一致……ってことはまずないでしょうから、横領したんでしょうね。本人か先祖が。
　それとは別件で、賢者たちを使ってろくでもない魔法装置を研究させてた。その線で導師ガラハールとつながった、と。
　で、最終的にはブラン卿……というか推定ガラハール師に殺されてしまった。このとき、『指輪』の片割れも奪われかけてる。
　というよりも、むしろ『指輪』が目的で殺されたと見るのが自然かもしれないわ。
　ガラハール師が何かの拍子に『指輪』の素性、どうせろくでもないものなんだろうけど、それをうっかり知ったとすれば……。
　そのガラハール師のサイドビジネスというのが、人身売買ときたものね……。
　今回の件で使う手駒として、ブラン卿に目をつけた。
　そのために、わざわざ縁者のカティーナ嬢をさらってきて、呪いをかけて脅迫。
　これだけでも充分だと思うのに……信用しきれなかったのか、結局《チャーム》も併用。
　実に用意周到……というか、そこまでして彼に拘る理由って何だったのかしらね。
　カティーナ嬢を呪いから開放できれば、何かわかるかもしれない。ついでにブラン卿の態度も変わるかもしれないわね。
　でも、『指輪』の件にしてもブラン卿がしたことになってる殺人の件にしても、
　調査を進展させようとするなら、いつかはガラハール師を突っつかないと……
　というか、既にはっきり敵対しちゃってんのよね私たち。アサシン派遣されちゃってるんだっけ。
　……まったく、物騒な話よね。今夜は家に帰りたくないなぁ（誰にとはなしに流し目）」

ひとしきりくっちゃべってグラスを呷り、テーブルの料理に目を落として、以下黙々と口に運ぶｗ

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