ブレイド・オブ・アルカナリプレイ「ケルバー炎上」
【導入ステージ】
[美貌の司教]
ドミティア/アダマス正位置/登場判定不可
GM:ここはケルバー南方のスルム渓谷(スルム司教領)
GM:深い霧に包まれた谷。ここには美しくも英知ある司教が住まうという。
ドミティア:おだてても何も出ませんよ(冷然と
GM:竜伯リザベートの盟友であり、正真教会の重鎮。その正体は、謎に包まれている。
GM:自室で休んでいたところ、お付きの神徒が入室。
GM:「司教様、お手紙とお荷物が届いております」
ドミティア:「そうですか。持ってきて頂戴」
GM:神徒が、重そうに皮で包まれた小荷物と手紙を手渡す。
GM:差出人はモーズ司祭。懐かしい名前だ。
ドミティア:あの方から私に?珍しいこともあったものね。あけて読みましょうか。
GM:『前略 おひさしぶり。モーズの爺じゃ』
ドミティア:…お変わりないようね
GM:#ひじょーに雑多な挨拶。字は綺麗なんだが、性格がみてとれる。
GM:『(中略)というわけで、いままでカネを借りたり、風呂を覗いたり、特定の着衣をいただいたり、変な噂を吹聴したり、たいへんお世話になった』
GM:『ワシはケルバーにいる。だが、こちらは間もなく戦争になる』
GM:『決して来てはならない』
GM:『いままで受けた恩義は、すこしばかり形に変えて贈る』
GM:『もう会うことはない。この文書も、処分してほしい』
GM:『あなたの信仰は、真実であり、私の心の支えだった。 さようなら モーズ』
ドミティア:……これは、あの方流の「来てくれ」という言葉なのかしら?
ドミティア:荷物は?
GM:「マンフリート商会の刻印つき金の延べ棒」と「真実の書」です。
ドミティア:……お金などは私は要らないというのに!こんなものがあるのなら自分で慈善事業でもやりなさいな!
GM:神徒が怯えている。「戦争になるのですか?」
ドミティア:「安心なさいな。いかにツェルコンといえど、私の領土には一歩も立ち入らせないから」
GM:安心した様子だ。 「はい!」
GM:ここで〈事情通〉判定。修正なし。
ドミティア:余裕の成功です。
GM:ふたつの情報が入ります。
GM:情報1=ブレダ軍は兵力を南方へ集中させている
GM:情報2=マンフリート商会は金の鷲協会に多額の資金を与え、ブレダ国内に巨大な施設を建造した
ドミティア:施設?
GM:巨大な錬金術の実験施設です。
ドミティア:それもリズに教えてあげないとね。
ドミティア:「少し空けるわね。敵の様子を見てこないといけないから。その間は頼むわよ」
ドミティア:といって、ケルバーに向かいます。
ドミティア:友と恩人のために。そして、敵をケルバーで食い止めるために。
GM:司祭「いってらっしゃいませ。お留守のあいだ、戦の準備を進めておきます」
GM:「ただ……ひとつ気に掛かることが」
GM:「“レージンガル”が、ざわめいているのです」
※“縛竜鎖”レージンガル
レージンガルとは太古の昔、竜を捕縛するためにニーベルング(ドワーフ)が創造した魔法の鎖である。
かつて、悪辣な殺戮者ジーゲフロイがこれを悪用し、竜伯リザベートとスルム司教ドミティアに討伐された。
かつて竜伯リザベートとスルム司教(ドミティア)は、この難敵(レージンガル)を巨岩に食らいつかせ、やっとのことで封印した。
完全オリジナルの設定ではなく、ランド・オブ・ザ・ギルティの記述をもとにアレンジを加えたもの。
ドミティア:「……何者かが封印を解こうとしているのかしら……調べておいて頂戴」
GM:「はい」
ドミティア:「(微笑みながら)あと、戦ではなく防衛の準備、よ」
ドミティア:「念のため、アイセル司教と本国にも連絡を」
GM:「は、はい。心得ました」
ドミティア:「じゃあ、頼むわよ」
[大将軍リーンハルト]
リーンハルト/デクストラ正位置/登場判定不可GM:ここは“王国自由都市”ケルバー。
GM:リーンハルト(以下「爺」)は、軍のオブザーバを任されているとしてよい?
GM:ライナス君のお守りとは別に。
リーンハルト:うむ。
GM:現在、城教会(シュロスキルヘ)は重要な使節接待の準備中。
GM:ブレダ王国からの使者で、女性らしい。
GM:リズ「あーあーめんどくさい。どうせなら戦争でも始まらないかしらねー」
GM:とドレスを窮屈そうに着ている
リーンハルト:あほかこの女(汗)
GM:「いま“あほか”とか思わなかった?おじーさん」
リーンハルト:「ぬ、べつに」
GM:「だいたいねー。隠居してりゃいいのよ。おじいさんで働いてるのなんて、ディングバウで十分!」
リーンハルト:なんつーおなごじゃ
GM:と、ここらでライナス君(正装)がふたりに挨拶。「使節の方がおみえになりました!」
リーンハルト:「……」威儀を正す
GM:「お通しして」とリザベート
GM:ずらっとケルバーの要人が居並ぶなか、城教会正面に馬車がとまる
GM:降り立ったのは、美しい白いドレスの女性。長い金髪をしている。
リーンハルト:動じない動じない
GM:堂々とリザベートの前、リーンハルトの近くへ進んでくる。「ご歓待に感謝します」
GM:「私は、ブレダ王ガイリング二世陛下の使い。ご書状を届けに上がりました」
リーンハルト:不動の佇立
GM:そのまま、朗々と謳い上げる。
GM:『我、ブレダ王ガイリング二世は、ケルバー明け渡しをここに要求する。奸王ヘルマンに組みすることなかれ。速やかに降伏せよ』
GM:『要求が受け入れられない場合は、即座に武力をもってこれにあたる。返答や、いかに』
GM:ざわ…… ざわ……
GM:と列席者たちは呆然と、そして雑然と騒ぎ出す。どする?>リーンハルト
リーンハルト:リザ兵衛をチラと見てから、
リーンハルト:「静まれぃ!」
リーンハルト:と一喝
GM:ざわ…… シーン……
GM:リザベートは一歩前へ。
GM:「我らは、決して自由を捨てはしない。お帰りなさい」
GM:近くにいるリーンハルトは判るが、少しばかり震えている。
GM:強国に盾突く一城塞都市。その末路は火を見るより明らかだ
GM:「リーンハルト、ライナス、ご使節をお送りなさい」
GM:とかいったり
リーンハルト:無言で行く
GM:ライナスはすげー不安そう。初陣がブレダ戦になるわけだ。
リーンハルト:「動じるでない。騎士は胆力ぞ」
GM:「う……わかってますけど……」
GM:使節「大変残念です。ご返事は陛下にお伝えしますゆえ」
GM:……と、帰りの馬車に戻る。君らは軍馬で随行。
GM:馬車の中には、他にも人がいるぽい。〈知覚〉判定>爺
リーンハルト:(ころころ)成功
GM:馬車には旧派真教のマーテル(祭司)の服装をした老人が居る。
GM:その左手には、エフェクトスの聖痕がみえる。
GM:彼らは小声で会話している。
GM:「エーファ、確かにお言葉を伝えたのか?」「では軍に戻るか」
リーンハルト:ヌウ、
リーンハルト:とにかくリザ兵衛のとこに戻るか
GM:##リザ兵衛ってなんだ
GM:戻りました
GM:すでに軍議っぽいのがはじまっている
リーンハルト:聞き取れた会話の内容を伝える。
GM:「あれね。最初から戦う気よ。……悔しいけれど」
リーンハルト:「3日の猶予を如何に活かすかだが……」
GM:#私戦(フェーデ)の作法
GM:#宣戦布告の使者が帰着し、3日空けてから諸侯を招集するものとされる
GM:#リーンハルトの発言はこの慣習を踏まえてのもの
GM:「3日もあればいいけど。現役復帰、いける?」>リーンハルト
リーンハルト:「遺なことを、それがしは生涯現役じゃ」
GM:リザベートは微笑む。そして軍議をまとめにかかった。
GM:ライナス「戦いになるのですね。……武者震いがします」
リーンハルト:「大病には荒療治を恐れるな、とは諺だが、今はその時かも知れぬ。覚悟はしておくことだ」
[赤き修羅]
ガルナード/アクシス逆位置/登場判定不可
GM:ここは戦場。戦争の作法(あるのか?)に乗っ取り、正々堂々のぶつかり合いだ。
GM:早速だが、目の前に居並ぶブレダ兵を斬ってくれ。人数は30人。(3トループ)
GM:ブレダ騎兵「ウオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
GM:ド・ド・ド・ド・ド…… 最強をうたわれるブレダ騎兵の突撃だ。
ガルナード:「……」無言で縦横無尽に斬ります
GM:だがガルナードはいともたやすく切り伏せる。
GM:「馬鹿な!」「我らが……一瞬でッ……!」
GM:血を吐いてまっぷたつになる騎馬と兵士。
GM:視線をやると、別の場所でも血煙があがっている。マリオンだ。
ガルナード:おー。やってますね
GM:血煙をシャワーのように浴びて立っている。
GM:マリオン「こちらは終わった。……だが、この丘は持たない」「引き時だな」
ガルナード:周囲をちらりと見渡して「……そうだな」
GM:ここで、ガルナードの聖痕がわずかに共振する。
ガルナード:む?
GM:丘の向こうに、馬車が横転している。
GM:人が投げ出されている。
ガルナード:そちらを見つめます。
GM:そこには、間違いなく妻の姿が……!!
GM:あの金髪、姿形、見間違うはずがない。
ガルナード:!!何も言わずに思わず駆け出す。
GM:だが、撤退の合図の鐘がなる。ブレダのさらなる大部隊が到着したのだ。
GM:圧倒的な馬群に、なすすべもない。
ガルナード:「エーファ!」敵陣に圧倒されつつ叫ぶ
GM:マリオン「戻れ! 死ぬ気か、馬鹿者!」
GM:「私と死合うまでは許さぬぞ」
ガルナード:その言葉に我に返ります。「…くッ」
GM:ついでに、〈知覚〉してください。
ガルナード:(ころころ)失敗してます〜
GM:あら残念。
GM:##エロイーズの姿を見つけるかどうか?というイベントでした。
GM:##まー因縁もないし。判定失敗もやむなし、と。
GM:敗戦。敗退。敗走。
GM:戦況は圧倒的なブレダ優勢のまま推移していくことになる。
GM:ケルバーは、騎馬軍団の不得手とする難攻不落の城塞へ立てこもることになった。
[歌う剣]
クレリア/ルナ逆位置/登場判定不可GM:ここはケルバーの城教会。
GM:なつかしい友、リザベートの召喚を受けたところだ。書状でね。
GM:従者「竜伯は間もなく戻られます。戦況は微妙ですが、我々には竜伯と守護竜ディングバウがいます!」
GM:……そして、予想だにしなかった事態がおこる。
GM:リズが重傷を負って帰還したのだ。ディングバウも戻らなかった。
クレリア:「リズ!」
GM:リズはうわごとのように呟く。「クレリア、クレリアは……?」
クレリア:《抱擁》「いるよ、私はここにいるよ」
GM:「ディングバウは……戻らないかもしれない……。だから……最後の……」
GM:ごふっ、と吐血
GM:「……炎の……ために……城教会を燃やしなさい……」
GM:城教会のウルリカ司祭が割ってはいる。「リザベート、しっかりなさい!」
クレリア:リザベートを宿主に指定して、テレパシーで何かイメージをもらえないでしょうか?
GM:【共感】判定。ダイスボーナス+1個です。
GM:成功すると詳しい情報が追加されます。
クレリア:(ころころ)成功
GM:1.ディングバウは、ブレダの守護神・火竜ロヴレンドによって倒された。まだ死んではいないはず。
GM:2.軍の本隊が接近している。至急、刻まれし者たちの協力が必要となる。
GM:3.城教会の地下に、“炎の宝珠”と呼ばれる秘宝を隠してある。
GM:その力で、ケルバーを炎から急ぎ護る必要がある。
GM:燃やさないと取り出せない、難儀な魔器です。
GM:ショックと疲労のため、ここでリズの意識が途切れる。
GM:以上です。
クレリア:分身体「何でここを燃やすの!?炎って!?」
クレリア:難儀ですね。どういうしまい方してるのだか
クレリア:宿主を分身体に戻す前に、分かった、とリズにテレパシー。
GM:ウルリカ「あなたがクレリア様ですね?」「リズは、大丈夫です。必ず癒します」
クレリア:今きいたことを説明します。
GM:司祭や要職についてる連中は異を唱える。
GM:「馬鹿なことをいうもんじゃない。これだけの怪我人が城教会以外どこに収容できる?!」
クレリア:できないのか。
クレリア:城教会を空にするのは難しいのか…どうしよう
クレリア:怪我人をどこかに移せないか考えてみる
GM:「えええい、死ぬところだったわい。やばいぞ。怪我人が倍増だ」
GM:モーズ司祭が後から入ってくる。
GM:「ブレダの連中、ありゃあ本気だな。逃げ出したほうがええぞ?みなのしゅう」
GM:ボロボロのなりで、モーズ司祭は不安をあおる。
クレリア:リズが行動不能だと、誰が城教会のトップになるでしょう?
GM:軍はリーンハルト、祭事はウルリカ、政治的なのは市参事会です
[紅蓮の破壊者]
マスターシーン/シーンカード省略/クレリア以外登場判定可能
GM:時は、すこし遡る。
GM:ここはケルバー近くの平原。ブレダ軍とケルバー市民軍が交戦中。
GM:圧倒的戦力のブレダ騎兵に対し、ケルバーは魔法、錬金術、そして地の利を生かした戦術で持ちこたえている。
GM:ケルバー市民兵を支えているもの。それは自戒自律と反骨の精神。
GM:そして、いままさに飛来した守護竜ディングバウ・ダハムルティ。
GM:リザベートたちの登場でケルバー軍が盛り返した。
GM:初陣のライナス君も奮闘中だ。
GM:「この剣はリザベート様のためにッ!」とか自分を鼓舞。
GM:##PCは、相互の因縁、舞台裏からの《巡りの星》の支援により全員登場
GM:##舞台裏からの判定はGMの独断で許可したので、よい子は真似しないでいただきたい
ドミティア:現段階では戦場からは少しはなれたところに居たいのですが
GM:了解です。
GM:戦場の上空で、リザベートはケルバー軍を《鼓舞》する。
GM:そのときだ。彼女を予期せぬ敵が襲った。
GM:ゴウッ! と上空の黒雲が“唸った”
GM:PCたちは気づく。敵がディングバウよりさらに上空にいる。
GM:だがリザベートは気づいていない様子。
ドミティア:「リズ!上空にも敵が!」って遠いから届かないか
リーンハルト:声が届くなら叫んだことでしょう。
GM:ドミティアらは見た。
GM:黒雲を断ち切って飛来する、禍々しい義翼の火竜。
GM:巨大な翼を得た、火竜ロヴレンドの姿。
GM:ゴウッ! とシーン全体が唸る。
GM:∵大破壊∵、そして∵死神の手∵がリザベートを襲う
GM:巨大な炎のブレスが炸裂する。
GM:#演出なので束縛ナシです
GM:ライナス「う、うわあああああああああああああ!」
GM:馬ごとふっとぶ。
GM:ディングバウとリザベートは遠方に墜落。
GM:火竜は歓喜の叫びとともにケルバー軍に襲いかかった。
ドミティア:《萎縮》!出来ます?
GM:OK
GM:順番に解決しましょう。1ラウンドで戦闘は終了させます。
GM:リーン⇒ドミ⇒ガル⇒最後に火竜 の順
リーンハルト:マイナーでラスナスに指示
リーンハルト:「そなたは後詰を下がらせよ、それがしは前線を纏める」
リーンハルト:メジャーで全力移動
ドミティア:ロウレンドに《萎縮》ダイス3個、クリット2、判定値18
GM:(ころころ)対決に負けた。残念。
GM:ドミティアの聖なる祈りに、わずかに火竜はたじろぐ
ドミティア:ファンブル値15に。時間は稼げたかな?
ガルナード:同じく全力移動で終了
GM:火竜は上空から降下。義翼を灼熱させて降り立ちます。
リーンハルト:?
リーンハルト:「いかん! 全軍後退せーい!」
GM:遅いッ(邪笑)
GM:怪鳥のような叫びとともに灼熱のブレスをみまう
GM:∵大破壊∵でケルバー軍を殲滅!! ∵拡大∵はなし。
クレリア:ケルバー軍って言ったから、PC以外も多数巻き込まれますよね?
GM:もち>ケルバー軍
クレリア:∵天真∵します。タイムパラドックスなしでもすみそうなので。
GM:∵天真∵によって、火竜のブレスはうち消されます。
GM:では、続いてメジャーアクションで『灼熱の義翼』
GM:アフターバーナー全開!!
GM:##束縛処理は省略
ドミティア:《聖食》《聖護》は可能?
GM:(コロコロ)クリティカル! ここで∵拡大∵を発動
GM:シーン全体を灼熱の炎が吹き荒れる!
GM:さー対抗こいこい
GM:メジャー後だからむりよん>ドミ
リーンハルト:∵模造∵→∵天真∵しかねーな
ドミティア:では∵模造∵>∵天真∵
GM:ちい、残念。∵拡大∵はツブされた。エンゲージ内のトループ200人ほどが焼死する。
リーンハルト:おれの∵無敵防御∵と∵活性化∵→∵模造∵→∵拡大∵で助かるけど?
GM:#いっとくが、まだ序盤だ。マジで。
リーンハルト:∵無敵防御∵
クレリア:∵活性化∵>∵模造∵
ドミティア:∵模造∵を使って∵拡大∵します
リーンハルト:(コロコロ)10d10で47点軽減
GM:ではノーダメージです
GM:ロヴレンドは灼熱のブレスが奇跡によって防がれたことに怒りを覚える。
GM:その怒りのままに、天空高く舞い上がり、黒雲の渦に消えていく。
GM:戦場にディングバウが倒れる。ケルバー軍には言葉もない。
GM:その日、戦の終わりを告げる鐘がなるまでに、数千人の犠牲者がでたという……。
GM:シーンチェンジ。展開ステージに入ります。
※誘導失敗(泣)
ぶっちゃけ、このシーンの奇跡乱打は失敗中の失敗。
GMの読みの甘さと誘導の誤りであります。
きちんと「序盤」「大量殺戮のシーン」と明言すべきだったか……。
殺戮の場は描写だけして、殺戮後にPC登場、という流れが適切だったと反省しております。